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国際NGO / NPO法人 ロシナンテス

東京物語

今日は、日本からの廣浦先生が来られます。
もう3度目のスーダン渡航でしょうか?
廣浦先生は、臨床工学技士さんで、私は廣浦先生とその仲間の方々に今後の大きな展開を感じています。

さて、スーダンの深夜に小津安二郎の「東京物語」を見ました。
なんとも、せつない物語です。
田舎から上京しても、忙しい子供たちにまともに相手にされず
唯一相手にしてくれたのが戦争で亡くなった息子のお嫁さんのみでした。
そして、自分たちの居場所のなさを感じて、故郷に帰るのですが
その直後にお母さんが亡くなるというものです。
戦争から8年経過した物語ですから、昭和28年の頃でしょうか?
私は昭和40年生まれですから、それよりも一昔前の物語です。

そのときでさえ、自分たちの生活が忙しくて、両親をちょっと邪魔にする風潮があったのでしょうか?
少なくとも、そのような風潮があったからこそ、それを題材にして「東京物語」が出来上がったのでしょう。

それから58年。
今の日本です。

しみじみと考えさせられました。
家族というのを、自分の配偶者と子供と限定しすぎてきたように思えます。
核家族がこれです。
家族と言えば、自分たちの親まで含めたものを指すように考えると、随分と景色が変わってくるように思えます。

「東京物語」では、末娘の京子さんが、地元の小学校の先生をしています。
願わくば、残されたお父さんと末娘さんがお婿さんでももらって一緒に暮らせれば、と思います。

親を思えば、必然的に故郷を大切に思う気持ちが芽生えます。

そういう自分は、親と嫁そして子供を日本におき、スーダンで年末年始を過ごします。
なんて親不孝な、そして家族思いでない男なのでしょう!と自責の念も湧き起ってきます。

今年は、震災後の被災地に入り、家族の絆を再認識させられました。
それだけに、ちょっと複雑な思いです。

みなさまも、お時間があれば「東京物語」をご覧くださいませ。
そして、ご自分のご家族のことを考えてくだされば幸甚です。

川原尚行

更新日時: 2011年12月23日