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スーダン情報
渡し舟
ナイル川に次々と新しく橋がかかっています。
確かに便利になります。
車であっと言う間に向こう岸にたどり着くのですから。
ロシナンテスのスタッフに赤ん坊ができたことから、そのお祝いに行ってきました。
車で2時間あまり走った後に、白ナイル川を渡らないといけません。
ここにも、中国の企業が来て、橋をかけていました。
それを横目に、渡し舟が行き来しています。
私が着いたとき、ちょうど舟が出て行ったばかりの時で、
しばらく待たなければいけませんでした。
お茶屋により、コーヒーをもらいます。
そして、河岸をぶらりと歩きまわります。
釣りをしている人もいます。
そして、またお茶屋に入り、お茶を飲みます。
のどかなものです。
1時間くらい待ったところで次の舟が来ます。
それに乗り込みます。
舟はゆっくりとしたスピードで動きはじめます。
どこからともなく、歌声が聞こえてきます。
近くの人に聞くと、盲人が歌っているそうで、ゆっくりとした舟に彼の歌声の調子もあっています。
彼までの距離が遠いために、人づてに小銭を渡します。
盲人は、歌い続けながら手をあげます。
橋が出来てしまえば、こんな光景はもう無くなってしまいます。
確かに便利で、1時間も待つことはなくなりますが、
1時間待って、ゆっくりと川の流れを見て、歌を聴くのも格別なものです。
我々が知らず知らずのうちに、失ったものは数限りなくあります。
渡し舟自体は、なくなってしまうのが、この世の流れなのでしょうが、
ひととして、こののんびりとした時の流れを楽しむ「ゆとり」を持って生きていたいですね。
川原尚行
更新日時: 2009年10月25日


