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国際NGO / NPO法人 ロシナンテス

日本用、スーダン用のメガネ

先週末の金曜日、ハサンから結婚式があるから出てくれと言われました。
また、いつもの村人の誰かの結婚式かなと思って、「いいよ」との返事をしました。

結婚式と言っても、村の人たちを呼んで、食事をするだけの極めてシンプルな結婚式です。
たぶん、周囲の人々に結婚を知らしめるという意味があると思うのですが。

さて、今回の食事の用意は、ハサン家の家族がしています。
おや?
という感じでしたが、

徐々にわかってきました。
そうです、結婚はハサンの娘さんだったのです。
アーフィア、17歳
以前、結婚しましたが、旦那の暴力に会い、離婚。
その後、妹たちと一緒に学校に行っていましたが、
再び結婚になりました。

相手は、35歳の学校の先生。
一人目の奥さんとして迎えるようです。
私が見るからに、誠実そうな男性でした。

ハサンの14人いる子供のうち、上2人の娘が結婚して家を出ていきました。
そして、第一夫人、第二夫人には、現在それぞれ妊娠しており、
15人目、16人目の子供になります。

「一人は、学校の先生、一人は病院で、一人は農業、一人は家畜の世話、そして一人は水汲み、将来こんな風になれば、すごいだろ!」
と最後の水汲みには笑いましたが、家の中では重要な仕事です。

それにしても、16人です。
そして、第一夫人、第二夫人が同時期での妊娠です。

日本の常識では考えられませんが、こちらではそれが慶び事なのです。

そして、村の人たちが私に第二夫人を持つように勧めます。
もちろん、丁重にお断りしています。

この人たちが見ている世界は、我々日本人が見ている世界とまるで違ったものです。
それぞれが、違ったメガネをかけて、世界を見ているのです。
日本人が、こちらの人のメガネをかけると、たぶん度が違いすぎて目を回してしまいます。
ただ、日本人がこちらの人のメガネをかけて、日本の社会を見ると、随分とへんてこりんな社会に映ることでしょうね。

私の眼は、たまにですが、こちらの人のメガネでも合うようになってきています。
そのために、日本に帰って周囲の人たちから「常識がない」とよく言われています。

ただし、私の場合は、メガネを交換することができますので、
日本に帰るときには、日本用のメガネにします。
でも、たまにスーダン用のメガネをして日本を見るようにもしています。

川原尚行


更新日時: 2009年04月20日