3, '08
ムスタファ
ムスタファの郷は静かで心地いい
裏に小高い山があって、そこから見下ろす町の景色は最高にきれいだ
「29日はムスタファに頼んで彼の郷に学生を連れて行ってもらったらどうですか?」
と日本から来た学生を案内するよう川原さんに勧めていた
ムスタファはロシナンテスの診療所で働いてもうすぐ1年
私達のよき仕事のパートナーであり且ついい友人である
彼は仕事もよくできるし
正直でお金の管理を任せてもまったく心配は要らない
そしてなによりとても親切なのだ
時々、私達はお給料の事や診療所の事で言い争いをする
でも、すぐに「えつこタマァム:いいね」と言って笑ってくれる
いつもおいしい紅茶を入れてくれるし
外で寝たいといえば、ベットを外に出してシーツまできれいに整えてくれる
ほんとにほんとに心の優しい人なのだ
さて、彼には婚約者がいたが
1月ほど前に双方の両親から反対があり婚約を解消した
それでも、ムスタファは、再度彼女にプロポーズすることを決意し
昨日、婚約者のハフィーダに電話した
「僕が間違っていたごめんね。お互いの問題は僕が解決するから・・・」
今日、ムスタファはハフィーダに直接会う約束をした
「あと、15分で着くよ・・・」
と彼女に電話して
それからムスタファは、バスを降り
そして車にはねられてしまった
あっという間の出来事だった
ハフィーダは15分以上待って
ムスタファの事故の連絡を受けた
私が病院に駆けつけたとき、ハフィーダは気を失ってベットに横になっており
息を引き取ったムスタファは、すでに真っ白な布で全身覆われていた
今日は29日
私達は学生を連れて葬式のためムスタファの郷を訪れた
小高い山も村の景色も
いつもと変わらず、きれいだけれど
今日はそこにいつものムスタファの笑顔がなくて悲しかった









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投稿者: dzxq uhlzakxfi | 2008年08月07日 06:21